この森で、天使はバスを降りた

<あらすじ>ある町に降り立った少女が巻き起こす出来事を温かい視点で描くハートウォーミング・ストーリー。森の奥深くにある小さな町を通るバスからパーシーという少女が降りてくる。彼女は、ハナという無愛想な女が経営するレストラン『スピットファイアー・グリル』で働くことになる。町の人々はよそ者であるパーシーに奇異のまなざしを向けるが、パーシーの魅力に周囲の人々は惹かれてゆく。だが、彼女は誰にも言えない暗い過去があった。


<感想>あまり期待していなかったのに、気付いたら泣いていた。彼女の悲しみや痛みが突き刺さって、世界には彼女と同じような境遇の人がもっと多く居るのだと思うと、すごくすごく苦しくなった。それにしても、主人公が死んでしまう物語はずるい。私はハッピーエンド主義だからかもしれないけど、「死」でなんでも解決出来ると思ったら大間違いだと思う。送られてきた作文を店員三人で読むシーンがすごく好きだった。あの幸せがずっと続いていたら、映画にはならないんだろうけど。