まだ夢は蜃気楼の彼方

実家に帰ると猫が我が物顔で私の布団を占領していることが多い。もうそれには諦めた。うちのジジちゃんはアクティブな割りにはシャンプーを嫌がらないのでノミはたぶんいないのだ。しかし、ノラ猫のさくらは違う。あいつはまだ洗ってない。なのに私のお布団で寝る。やめーい。猫騙しを繰り出し、外に追い詰めて、説教した。外に出す際に、丁度来ていた宅急便のお兄さんに「出て毛!ゴーアウェイ!」と強く言っていたのを聞かれた。違うよお兄さん。貴方じゃないのよ、猫なのよ。庭の隅に隠れていたさくらを発見してから、目を見て話し掛ける。お前が嫌いなわけじゃない、しかし、お前は布団の上で寝る権利は私は与えないのだ、愛情とふかふかお布団は別物だ!ということを3分くらい語ったよ。猫に。そんな終末。