フライ、ダディ、フライ

岡田准一×堤真一。面白かったです。中年サラリーマンの鈴木(堤)が、娘に大ケガをさせた男に復讐するため、ケンカの強い高校生・スンシン(岡田)に喧嘩特訓を受けるという物語。一ヶ月特訓をしたからって、ボクシングで名を馳せているヤツに普通は適いません。だけど、もし主人公が勝たないような映画なんて面白い訳がない。夏休みの一ヶ月間でどんどん持久力のついて行く鈴木の姿が最高に青春を感じさせてくれました。特に木登りのあの夕焼けのシーン。素敵です。現実離れした美しい空模様が印象的な映画だったように感じます。それと、身を守るために喧嘩が強くならざるをえなかったスンシンが「もっと強くなって俺を守ってくれよ」っていうんですけど、きっと図書館じゃなかったら萌えと愛しさで声をあげていたと思います。あーもうこういうのたまりません。ギャップ萌えってこのことをいうのね!って感じ。スンシンの勝利の舞も、いつか羽が生えて飛んで行ってしまうのではないかと思うほど幻想的でした。不適に笑う感じとか岡田くんが目当てのお客様でも満足していただけること請け合いです(笑)。若い男はいいですね、本当。目の保養だわっ。あとはバスとの追いかけっこレース。笑っていいのか感動していいのか分かりません。出てくるサラリーマンたちも個性的すぎます。(オススメ度★★★★☆)