偶然の祝福(小川洋子)

文庫を買うかどうかで凄く悩んだ本。探してみたら地元の図書館にあったので読んでみた。一歳にも満たない息子と愛犬アポロと暮らす小説家の女性が主人公。幼少時代から現在にいたるまでの彼女の人生が綴られる、グロテスクでありながらも美しい短編集。エッセイなのかと思うほどリアル感があって、お風呂場で熟読。「蘇生」と「盗作」が好き。