ぼんやりとした小豆

友人と高校野球を観に行く夢を見た。駅で待ち合わせて、さて、どの試合を観戦しようか?ということになった。同じ時刻に何試合も行われているらしい。あちこちをグルグルまわって、ラーメン屋でひと息つく私たち。はふはふ。ラーメンうまいね。ビールおかわり。あつい。夏だもの。ひどくあつい。お我慢なさい。ぷはー。ビールおかわり。そのラーメン屋は、貴族様が使うような長テーブルがひとつしかないお店なので、向かいの席には知らないおっさんがいる。そのおっさんはその界隈ではちょっとした有名人。いつも失恋中で泣きそうな顔をしており、食べ終わったあとには小豆を一粒残して去っていくのである。私たちはおっさんに気づく。おっさんの隣にいるアフロくんが自慢話を始める。ファンキーな眼鏡くんが神妙にうなずき、おっさんが店を出て行く。小豆だけが残る。シュール。シュールすぎる夢だった。野球の描写は「しまっていこー!」という声のみである。