ほんわかする

293 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2010/07/16(金) 19:58:57 ID:2QLx2339O
ファーふぁヤバい。マジヤバい。
まず見た目がかわいい。超かわいい。
あんぐり空いたお口に、あどけないお手手、
近くで見ると意外と怖い黒目も高ポイントだ。
それだけじゃない、動くとさらにかわいい。
昔のCMでガキに毛布かけてるアレはまるで天使のようだった。


ファーふぁヤバい。本当にヤバい。
ここまでかわいいとすべてが計算ずくのようにも思える。
いや、きっとそうだ。
私たち人類はこのクマの策略にまんまと踊らされているんだ。
違いない。いつかきっと、奴らは私たちを裏切る。
人々がすっかり心を許し、油断しきったその瞬間に、奴らは一斉に反旗を翻すんだ。
反旗を翻すって言っても、あのお手手じゃそんなに大きい旗は持てないから、きっとお子様ランチサイズの旗だ。

それをちまちまぱたぱた振りながら、「いまだー!とつげきー!」の
ときの声に合わせて無数のファーふぁが街に雪崩れ込んでくるんだ。

突然の襲撃にあたりは大パニック。
あの短いお手手でぷんぷん叩かれたり、甘ったるいお口でもこもこ噛まれたり、中には全身にくまなくファーふぁが群がる「ファーふぁじごく」の責め苦に遭う者もいて、いろいろ大惨事。


294 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2010/07/16(金) 20:00:33 ID:2QLx2339O
それでも霊長類の長たる人間は簡単には殲滅できなくて、
間もなく出動した特殊部隊の反撃にあうファーふぁ達。

お菓子を拾ったら網が落ちてきて捕獲されちゃうファーふぁ、
ふわふわのタオルの山に飛び込んだらそのまま寝ちゃったファーふぁ、 きれいなビー玉を見つけてにぎにぎしてたら騒動にまぎれて落としちゃって涙目、
悲しみのあまり投降してくるファーふぁ、
そして、見え見えの落とし穴に面白いぐらいにひっかかり、
ぽろぽろ落ちて積み重なっていくファーふぁたち……

戦局は一気に不利なものになり、これまでか……と膝をつく将軍ファーふぁ。
だけど人間サイドは意外に平和的な解決を望んでいて、ファーふぁ軍にきた大使は跪いてファーふぁ側の要求を尋ねる。

かくして「せんたくものはいつもふわふわに」「ファーふぁにはおやつを」という条項が新たに人間社会の秩序に加えられ、反逆していたファーふぁ達はそれぞれの家族の待つ家へ。

もんもん、という聞き慣れたノックにドアを開けると、
そこにはちょっとうす汚れたうちのファーふぁ。

「ただいま、おやつなに?」

そうだね、でもその前にお洗濯だね。君の大好きな洗剤をいっぱい使って洗ってあげようね。

「ちょっと、くるしいよ〜」

力いっぱい抱きしめると、ファーふぁは間抜けな声をだした。

ファーふぁはヤバい。マジヤバい。
あいつらのかわいさはガチ。