開けよ、ドア

2007年、冬。私は目出度く美術部員となったのです。決して後輩のお菓子大作戦に目がくらんだわけではありません。純粋に芸術を愛しているからこそ、美術部に入ったのです。絵が書けなくたって美術を愛すればそれでいいだろうという気持ちで入部。割りと勢いで入部。なので、部室の鍵を貰いました。部室にはテレビもあるし、暖房器具もあるので天国です。今日は授業が一つとしてないのに学校に行こうと思ったのは部室に用があったからなのでした。天国に行きたかったのでした。時期的にはクリスマスシーズン。サンタさんよろしく、大量のお菓子を携えて部室に入ろうとしました。支給された鍵で美術部のドアをあけようとしました。するとどうでしょう。ドアが開く気配すらしません。がちゃがちゃと音を立てて、何かコツがあるんだろうか・・・?と思いつつ必死になってあけようとしました。しかし、私は破壊魔なのです。前も学校の備品をひとつ壊しています。ドアを壊したらたぶん(部長が)怒られます。とりあえず、私は友人らに連絡をして部室を去りました。お菓子セットは放置しました。安易に腐らないから平気だ!と思ったので。とりあえず、私はまだ美術を愛する心が足りないのだと思います。