好奇心が強いのはよくないのかな

地元で有名な小説家(変人)の家に回覧版を渡しに行く私。


玄関が開いていたので中に入って声をかけようとすると、フクロウやウサギなど沢山の動物がいた。うわーいっぱいいるなぁと思ったら、なぜか私の髪留め(リボン?)が土間の方に落ちている。なんでだろうと思いつつも、人もいないし、髪留めをとるだけだから、と家に上がる私。すると、なぜか私は道の真中に立っていた。驚きつつも、歩き始める私。秘密の冒険みたいで楽しい。しばらく行くと自転車の二人乗りをしている男子学生やよぼよぼなおじいさんとすれ違う。そして、猫の鳴き声に振り向くと、なぜか青い着物が干してある。その横には縁日で見かけるような袋に入った金魚とメダカ(イワシみたいな色をしていた)が。しかも、20匹中、生きているのは数匹。ここにおいておいたら時期にほかのやつもダメになってしまうことが分かって、私はその2つの袋を盗む。途中でメイちゃん(トトロ)みたいな子とすれ違う。そして、魚を下水に流す。袋から出てきた魚は、膨張し、巨大魚となって下水管に吸い込まれていく。それを観て、私は恐怖を感じる。そして、世界は土間に戻る。見渡すと、ポケモンイーブイみたいな生き物が足元にいる。なにこれ、可愛い・・・!と思っていると、ネコミミをつけた長髪の男前が私を見てニヤリと笑う。小説家ってこの人か?と思って声も出せずに居ると、玄関から着流しを着た青年が入ってくる。板ばさみな私。すると、青年から声をかけられる。説明する私。ネコミミの人があくびをして、私を指差して言う。「適合者だ」と。「残念ながら試験には不合格だけどな。下水に流すよりももっといい方法があるだろう?」と笑う。青年が申し訳なさそうに謝る。私は、今の体験が何であったのかを問い詰める。「気の強い子だな」とネコミミの人が笑う。今の体験は、青年の書いている小説の中身らしい。全て虚構の世界。嘘の世界。それを聞いて私は安堵する。盗みを犯した恐怖と、魚を下水管に流した恐怖を消すために。そして、死んでしまっていた魚たちが、死んでいなかったことになっていることに安堵した。青年は成功者であり、ここにいる動物たちは彼が虚構から連れ出したものらしい。そこでふと足元にいた動物(イーブイ)を思い出す。すると、水の跳ねる音を聞く。手のひらに赤い金魚がいる。慌てて青年の用意したコップの中に入れる。ネコミミの人が「まいったな、合格だ。お前は一体何が欲しいんだ?」と悪魔の契約みたいなことをいうので、「貴方みたいなしゃべる猫が欲しい」と言ったら夢から覚めた。黒猫で男前な猫だった。