憑神

あらすじ>>>時は幕末。別所彦四郎は、下級武士とはいえ、代々将軍の影武者をつとめてきた由緒ある家柄の出。幼い頃より文武に優れ、秀才の誉れ高かった彦四郎だが、戦もない平和な世においては影武者の出番などあるはずもなく、毎日暇をもてあますばかり。出世はもはや神頼みしかないとすがる思いで祈ったお稲荷様は、なんと災いの神をよびよせる稲荷だった……。人生のツキに見放され、不幸の神様にとりツカれ愛されてしまった男の運命は?


感想>>>すごーく面白かったです。今年の中で2番目くらい。ちなみに一番は「王の男」(笑)。最初は笑えて、最後はちょっと泣きました。別に主人公の最期が悲しかったわけではなく、自分の守るべきもののために人が死んでいく時代が確かにあったんだよなぁと思ったらすごく悲しくなってきてしまったのです。もしかしたら羨ましいと思ったのかもしれません。私には命を張って守るべきものなどもっていないから。あとは、キャストも豪華だし、時代劇なのに古臭くないのがいいなぁと思いました。森迫永依ちゃんが可愛くて可愛くて、主人公じゃなくともメロメロになってしまいそうです。西田さんと佐藤隆太のシーンは劇場内で大爆笑でした。うーん、映画館だと素直に笑えていいな。暗いから泣けるしな。