リアル鬼ごっこ

本屋であらすじを見て、読みたいなぁと思っていた本。自宅にあったので読んでみたのですが、ここまで凄いとは思わなかった。以下、ネタバレありですが、もうこんなの時効だよね(苦笑)。のめりこめなかった理由として、いくら無能でよくわからない王様だからって、どうしてあんなにまで「佐藤」を撲滅しようと思ったのか、動機が薄すぎると思う。あとは、14年前に生き別れた妹や、知らない土地でいきなり親友と遭遇するという設定のベタさ。ダメ親父との感動的すぎる別れ。安易に予想できる結末。もう、私、どうしていいか・・・・。これ、定価で買ってたらマジ泣きしたと思います。弟に燃やしていいかメールしました。読んでいて、結構話題になっている本だし、マジつまらねぇ・・・!と思っている私がダメな人間なのかと思っていたのですが、どこを見ても酷評だらけなので安心しました。私だってロクな文章かけるほど文章がうまい訳でもないですし、きっと同じアイデアが閃いたとしてこんな風に一冊に仕上げられるかっていったらマジすいませんって土下座して謝りたい気分になると思うんですが、これはないと思いました。ちなみに今は浅井ラボの『されど罪人は竜と踊る』を読んでいます。これも最初は漢字ばっかりで、世界観にいまいち浸れなかったんだけれども(しかもぶつ切りで読んでるから余計に)、徐々に面白くなってきてますね。主人公たちの会話のテンポが気持ちいい。小説はこうでなきゃ!と思います。それにしても、恩田陸の『ネバーランド』面白かった。