いしいしんじが良いのだよ

最近、作家・いしいしんじサンにハマってる。「ぶらんこ乗り」を読んで、すごくいいなぁと思ってしまった。苦難を乗り越える姉と弟のお話なんだけど、なんというか、不思議系。弟は物語を考えるのが得意で、いくつかの短編があるのだけど、絵本にあったらいいな、と思えるようなそんなお話が沢山ある。出だしの「台風」という物語は作者が4歳の頃に書いた絵本が元になってるそうだ。才能って凄い。今読んでいるのは、「白の鳥と黒の鳥」という短編集。コミカルなんだけど、ホラーみたいなものもあったりして、乙一が好きな人にはいいかも。弟にも勧めてみようかな。この本と一緒に借りてきたのは「ポーの話」という本。それと、「なきむしヒロコちゃんはかもしれない病かも」というのが地元の図書館で貸し出し中だった。最初に作品を知ったのはダヴィンチで見た(と思う)「プラネタリウムのふたご」で、あと三作くらい出してるのかな。読み終わったら4作品とも地元図書館にリクエスト本として出してこよう。

そういえば、長野まゆみの新刊「時の旅人」も不思議な感じでとても良かった。浦島太郎モチーフなお話。実は、話の意図が掴めきれなかったんだけど、不思議な世界に連れて行かれたような感覚になるのでそれはそれでいいのかも。新刊がでるたびに図書館に入るのは司書さんの中に長野まゆみ好きな人がいるのかな。それとも誰かのリクエストなんだろうか。