悪人

<あらすじ> 若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。


<ネタバレ感想>すごく面白かったよ〜という同僚の言葉を信じて見に行きました。濡れ場が多くて、母と一緒に行くのはちょっとバツが悪い(笑)。映画の全体的な感想としては、柄本さんの演技に涙しました。後半にあるセリフ「あんた、大切な人はおるね?その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人たい。今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。」にもう、泣けて泣けて。柄本さんが主役だとすると、妻夫木くんが完全に悪人なんだよな。それにしても、満島ひかりさんの演じる「殺された女」がすげー感じ悪くて、最高にむかつきました。誰が「悪人」なのかは、個人がおかれた状況に依る・・・というのが、この作品の根本にあると思うけど、私の中では「殺された女」が一番最低だと思いました。そう感じずにはいられないような演技だったんだもん。この人の主演映画「川の底からこんにちは」も見てみたいなぁ。