カールじいさんの空飛ぶ家

<あらすじ>いつか世界を旅して回りたいと思っていたカールも、今や78歳。最愛の妻は亡くなってしまい、夢をかなえるには年を取り過ぎている。しかし、何と数千の風船を家に結びつけ、空高く飛び立つことに成功。カールは8歳の少年ラッセルとともに冒険の旅へと出発する。

<ネタバレ感想>犬が欲しい。会話ができる犬が欲しい。映画館で号泣した。だって、ダグって犬が愛すべき忠犬なんだもん。カールとエリーの純愛、カールと少年との絆、冒険心をくすぐられるようなスリル満点の脱出劇も見所だとは思うけど、愛犬家にこそ見て欲しい映画だなぁと思った。最初は邪険に扱っていたダグとカール爺が心を通わすシーンとかもうね、やられたー!って気分になりました。犬っていう生き物は実に忠義心に溢れていて、それに対して人という生き物はもっと愛を返してやらないといけないよな!と改めて実感。まぁ、犬にだけじゃなくて誰に対してでもそれができれば世界平和なんて容易いことなんだろうけど。あと、前半でエリーとの大切な思い出の品を壊されてカール爺が激怒するシーンがあるんですけど、そこから施設に送られそうになる過程ってのが妙にリアルでした。カール爺の憧れだった元冒険家も、他者からのバッシングで心が歪んでしまったのかなぁとか、彼はあの後どうなったんだろうか?とかそっちのことも色々考えてしまいました。救いがあるような終わり方がよかったなぁ。