アマデウス

<あらすじ>凍てつくウィーンの街で自殺を図り精神病院に運ばれた老人。彼は自らをアントニオ・サリエリと呼び、皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家であると語る。やがて彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯をとつとつと語り始める…。

<感想>高校時代、音楽の時間に見たことがあった。そのときの教師は一体何を学ばせようとしたのだろう。サリエリが若く才能溢れるモーツァルトに対して、嫉妬に身悶え、苦悩し、これまでずっと身も心も捧げてきた神に罵声を浴びさせるほど憎悪しているシーンが好き。自分では絶対に到達できないような極地へ誘うモーツァルトの音楽を一番に理解しているのが、その才能が欲しくて仕方がないサリエリだったという皮肉な話・・・・でいいんですよね。最後の夜、二人でレクイエムを作るシーンもいい。モーツァルトを知ってからのサリエリが一番幸福だったのはあの時なんだろうな。サリエリモーツァルト大好きなんだなぁとちょっと和んだ。