めがね

<あらすじ>春の浅い頃、タエコはとある海辺の町の空港に降り立った。大きなトランクを一つ提げて、民宿「ハマダ」に宿をとった。観光する所もない田舎町だが、ハマダの近くには不思議な人々が集っていた。毎朝、浜辺で行われる「メルシー体操」、近所でぶらついている高校教師のハルナ、笑顔でカキ氷を振舞うサクラ。彼らのマイペースさに耐え切れないタエコは、ハマダを出て、町でもうひとつの民宿「マリン・パレス」に移ろうとするが…。

<感想>本も読まない。できるだけ何もしない。ただ、そこですることは黄昏ることだけ。忙しくてそんなことができない人にとっては夢のような世界。私も旅に出たいと思ってしまった。うーん、ネタバレするにも何にも事件が起きない映画なので感想が難しい。美しい沖縄?の海も、異国情緒あふれる音楽も好きだ。おなかいっぱいで苦しいくらいなのに、劇中の美味しそうなご飯にもそそられた。メルシー体操も面白い。役者だけでなく、犬もいい味を出していて何回も笑ってしまった。この映画のやさしい部分を吸収したくて目を凝らしていたせいか、見た後、結構疲れた。こういう映画は癒されたい人が見るのかしら。「癒し」とはまた一味違った面白さがある映画だと私は思う。