新手のテロニスト

母親に電話で起こされた。朝5時に。流石に非常識だろう。不機嫌で苛々したが、急用なのかと慌てて出てみた。電話の内容は「私(母親のことだ)の免許更新の葉書が着たが、貴方(私のことだ)はいつ免許更新なの?今年じゃないの?もう日にちないわよ?」だった。私は2年前に書き換えたばかりだ。しかし眠いので判断できない。母が免許証で確認しなさいと言う。免許証は車の中だ。しかしパジャマを着ているので外には出たくない。確認しろとうるさい母。キレてそのままパジャマで確認する私。そこにちょうど通りかかった犬の散歩中らしきおじさん(たぶん近所)。おじさん忘れて。黄色地におびただしいほどの苺柄という奇妙なパジャマを着ている女のことは忘れて。寝癖がスーパーサイヤ人な女のことなど忘れて。まさか目が合うなんて思わなかった。眠気がいっきにとびました。私、なんて格好で外(駐車場)に出てるの。怒りと情けなさが混じりながらも次の更新が再来年度だということを確認し、母に電話。再来年だということを告げると、「あらそう?よかったわね」で電話は終了。なんだったんだ。そんな母ももうすぐ誕生日。近所の花屋でバスケットアレンジメント(籠に入った花束?)を購入。テロリストに花束を。自分(実は母親と誕生日が同じだ)にはドーナツを。