陽気なギャングが地球を回す(★★★☆☆)

あらすじ。人の嘘を見破ることができる成瀬、正確な体内時計を持つ雪子、演説の達人・響野、若いのに天才的なスリの才能を持つ久遠。こんな4人が組んで銀行強盗を。完璧な強盗をやり遂げた彼らだが、覆面をした4人組にその金を持ち逃げされてしまう。その強奪された金を取り戻すべく、成瀬らはさらなる奇抜な仕掛けを駆使した計画を実行に移すことに!

伊坂幸太郎原作の映画。完全犯罪を成し遂げる作品ってあまりないので興味深かった。私は原作でも饗野が好きで、彼の演説のシーンはもっと見ていたいくらいだった。佐藤浩市が最近好きすぎて困ります。まるで演劇の如く、軽やかに行われるショーのような銀行強盗。こんなにロマンのある銀行強盗ができるのはこのチームだけでしょう、たぶん。犯罪をするにしても、美意識というものがないと駄目だなぁと思います。犯罪はあくまで華麗に慎ましやかに。無駄な血を流さずに、知で勝負するのがたしなみというものですよ。(まぁ、あくまで創作物として、ですよ。リアルに起こるのはどうかと思います)。そういえば、三崎亜記の「バスジャック」という短編集に、犯罪を実行するためのルールが設けられて・・・というような設定があります。あれ、結構好きだったなぁ〜。それと、エンドロールまで楽しめる映画です。和田あきこの歌がいい具合に味を出してます。いい声だよな〜和田あきこ。